ブログを書くのがとても久しぶりになってしまいました。
Instagramの更新がメインとなってきていますが、出来るだけこちらも更新していきたいと思っています。
今日は2月の誕生石でもある紫色がミステリアスな雰囲気のアメジストについて書こうと思います。
アメジストは和名で紫水晶と言い水晶の一種で古くから日本でも愛されている宝石です。
モース硬度は7なので比較的硬い石に入ります。
※モース硬度とは鉱物に対する硬さの尺度の一つで1~10までの値があります。ひっかいた時の傷の出来にくさで数字が大きいほど硬いという事になります。
主な産地はブラジルやアフリカでインドやウルグアイ、メキシコ、ロシア、ジンバブエ、アメリカ、マダガスカル、などで、日本でも『加賀紫』と称賛されるほど美しい良質なアメジストが産出されています。
比較的色々なところで産出されやすいので宝石の中でも手に取りやすい価格で流通しています。
一般的には色が濃く均一な物が効果とされていますが、最近では薄いアメジストも人気がありピンクアメジストやラベンダーアメジストと言うネーミングで売られていたりします。
時代によってみんなの欲しがる色味って変わってきたりしますものね(^_^;)
紫色は古来から高貴で神聖な物として特別視されていました。
宗教的に・霊的権威の高い色としてキリスト教の司教や位の高い僧侶、皇族などが好んで身に付けていました。
確かにお坊さんとか偉い人って何だか紫色のイメージ…(´▽`*)
紫は情熱を象徴する赤と冷静を象徴する青が混ざって出来た色なので、心に平穏をもたらし癒しや安らぎをもたらしてくれると言われています。
その色の宝石であることからアメジストにもそのような効果があるとされていて、感情のコントロールが上手くなり落ち着きを取り戻すことで自分の本来の魅力を引き出されるそう。
また、アメジストは愛の守護神とも言われています。
当店でリングを購入される方の中にも彼氏に振られたので恋愛運アップのために買いました!と言う方は多いです。
そんなメッセージを貰った際には思わず作る時に、『いい恋見つかれっ!!』という祈りの念を込めて磨いております(笑)
恋は盲目と言いますが、恋愛に溺れてしまわないように程よく冷静さを保ち正しい判断で人を見抜いたり真実の愛を見極めることが出来るようにサポートしてくれるパワーストーンのアメジスト。
出会いを求める人には勿論、今のパートナーと絆をもっと深めたいという方にもお勧めです。
ヨーロッパでは『素敵な恋を引き寄せてくれる石』と言われています。
見た目やステータスなどに惑わされて失敗しがちな人は、お守りとして身に付けてもらうのも良いかと思います。
アメジストのリングをチラッと見るだけで、雰囲気に流されそうな自分にハッとできるかもしれません。
↓天然石の女シリーズでは2月のアメジスト・恋愛とお酒について書いています。是非見てみて下さいね(*^_^*)
すぐに雰囲気に流されちゃうエミちゃんのお話→https://baroque-bright.com/february-amethyst-girl-emi-2021/
甘えられない可愛くない女のヨウコさんのお話→https://baroque-bright.com/february-amethyst-girl-yoko-2021/
お酒と恋愛について書いた小説ですが、『なぜアメジストのお話でお酒?』と思う方も多いかもしれません。
実はアメジストとお酒には大きな関係が。
ギリシャ神話ではアメジストは美少女の化身とされています。
かなり長いお話になるのでところどころ要約しますが気になる人は是非詳しく調べてみて下さいね(*^^*)
昔々、バッカスと言うワイン作りに長けた神様がいました。
(バッカスは全知全能の神ゼウスと人間のセレメ王女の間に生まれたハーフです。つーかゼウスっていったい何股不倫してるんだ…)
バッカスはしばしば悪戯が過ぎる事で他の神々からおりを受けていました。
そんな虫の居所の悪い中、悪酔いして今から最初にこの道を通った者を猛獣(豹)に襲わせようとしていました。
(なんちゅー理不尽な…)
そこへ丁度通りかかったのが月の女神の女官であった美少女アメジストです。
アメジストは信仰心が篤く神々のお気に入りでした。
アメジストよりも俺の家来の豹の方が強いんだ!という事を見せつけるのにも丁度いい!
バッカスが獣をけしかけ今にも襲われる!という時に、それに気が付いた月の女神がアメジストを純白の水晶に変えました。
(え、普通に獣を追い払う魔法とかは使えないんだ…という素朴な疑問はさておき)
その後、美しい水晶になったアメジストを見てハッと酔いからさめたバッカスは反省し水晶に自分の作った葡萄酒を注ぎました。
(え?酒ぶっかけるとか本当に反省してます?と思ったそこのあなた、少し待ってね。笑)
美しい水晶に葡萄酒を注ぎながらバッカスは『私の葡萄酒を未来永劫アメジストへの懺悔に捧げる!』と叫びました。
すると水晶は美しい透き通る様な紫色に変わりました。
その後悪酔いからさめたバッカスと家来たちは葡萄酒作りに専念し、彼らの行くところには美味しいお酒と豊穣の実りがあり人々を喜ばせたそうです。
めでたしめでたし。
…いや、誰かアメジスト石から人間に戻してやれよ!というツッコミをしてしまった私はロマンが通じない人間なのでしょうか…笑
そんなこんなで素敵な?神話の残るアメジスト。
そのことからアメジストは悪酔いを避けるという言い伝えのもと男性のカフスやタイピンなどにもよく用いられています。
元々、語源となった『Amethystos』はギリシャ語で『酒に酔わない』という意味を持っているそう。
古代ローマではアメジストで作られた杯でお酒を飲むとお酒だけではなく人生の悪酔いからも身を守ってくれるという言い伝えがあります。
確かに人生で悪酔いしてしまったり魔が差してしまう瞬間って、お酒を飲んでいるシーンで多いのかもしれませんね(^_^;)
ヨーロッパでは現在でもアメジストを身に付けていると二日酔いをしないと言われているとか。
お酒を飲む機会はすっかりなくなってしまいましたが、コロナが落ち着いたら美味しいワインと食事を楽しみに行きたいなと思う今日この頃です。
さて、あっという間に3月!
アクアマリンのお話は今月中にきちんと書ければいいのですが(笑)
それでは☆