今年も残り20日ちょっと。Baroque Brightを始めて、あっという間に11ヶ月が経ちました。
初めての事ばかりで戸惑いながらですが、好きな事を仕事にできるというのは本当に楽しい毎日です。
しかし、物を作る事とそれを売って生計を立てるという事はまるで違う事だという事に改めて気づかされた11ヶ月でもありました。
2016年1月から、『アクセサリーより贅沢に、ジュエリーよりも身近な存在に』をコンセプトに手の届く上質なアクセサリーを皆様に提案したいと今まで活動してきました。
ガラケーだった私がスマホに変えて(しかも4年も使っていて愛着があったガラケー)、苦手なパソコンと格闘し、嫌いだったSNSを始め、アプリをとり、必死になってこのBaroque Brightを皆様に知ってほしいと奮闘しています。
18歳でジュエリーの専門学校に入ってからずっと、いつか自分のブランドを作りたいと思っていました。
ファッションやジュエリーが好きな10代なら1度はみる夢です。
でも、私は夢で終わらせたくなかった。
就職する1年前、学校の特待生制度に合格した時、絶対にこのチャンスを無駄にしてはいけないと強く思いました。
特待生制度の1年は課題がなかったため、1年間本当に寝ないで必死にアルバイトをして節約して貯金をしました。毎日渋谷にいたのに、遊んだ記憶は殆どありません。
何故なら、就職して2年くらいでデザイナーや職人はみんな薄給の為辞めてしまうという事実を耳が痛くなるほど聞かされていたから。
特に実家暮らしでない人は生活が難しいよと。その言葉を聞くたび、胸が痛くなって同時に怖かった。
そんな理由で、と言ったら怒られてしまいそうだけど、好きな仕事をそうゆう理由で諦めたくなかったのです。
デザインや制作は好きな仕事と同時に、私が唯一できる仕事です。
事務仕事や飲食店の仕事は向いていない上にどんなに一生懸命真面目にやっても、覚えが悪く足手まといになり、人間関係も崩れてしまうほど。
他の人が1度聞いて出来る事が、私には3日、1週間と、とても時間がかかった。
教えてもらったことの順番が少し違うだけでパニックになり、何もわからなくなってしまう。
興味のないこと以外は、とても覚えが悪く周りを常にイラつかせていました。
本当に、人一倍真面目に一生懸命にやっているのですけれどね。
唯一長く続いたアルバイトは、周りの人にとても恵まれ、ある意味チームプレーが必要ではない職場だったからかもしれません。
長く勤めて本当にお世話になったデザインの会社も、私にとても多くの事を任せて決めさせてくれるところで、しかも上司や社長が本当に素晴らしい人達でした。
初めて勤めた会社に恵まれたから今の自分がいると言っても過言ではないかもしれません。
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時間を忘れられるような楽しい仕事は、厳しい世の中に出たらきっと、とても難しい。
でも私は好きな事しかできない。だから、好きな事を仕事にするしかない。
その分、大変な思いをしたとしても、良い事も悪いことも全て自分の責任であるような働き方がしたかった。
長くなってしまいましたが。今日は自分を見つめ直すための独り言なので。
話は戻りますが、この仕事で生きていく、生計を立てていくという事の為には、今後のブランドのあり方をもっとよく考えていかなくてはいけないという事。
お客様が望んでいる事と、私のやりたい事が、きちんとリンクできるのか。
2年やってみて手ごたえを感じる事が出来ないなら別の道も考えなくてはいけないと思っています。
2年では早すぎないかとよく言われるのですが、私なりの計算をした上での数字なのでそれはそれで良いと思っています。
もっと、もっと、続けられるように、頑張りたい。
本当はこんな事、ブログで言っちゃいけないのかもしれない。
朝になったら破り捨ててしまうラブレターの様に、明日になったら削除してしまうかもしれません。(笑)