少し前になってしまうのですが、minneの方のページからオーダーをいただきました。
『ギャラリー内にお取り扱いがない石での制作も可能ですか?希少石のスフェーンを使ったリングを探しています。』との事。
当店ではネットショップギャラリー内にない石でも、お探しして制作する事が可能です。
石のサイズや形状、ご予算などをお聞きした上でご希望に近い石をお探しし、お写真を撮って文章で出来る限り補足説明をし進めて行きます。
今回、2㎜か3㎜のシンプルなラウンドカットの石を付けたリングが欲しいとのご依頼だったのですが、予算や希望に近い形状の物がすぐに見つからず。
申し訳ございません、とメールを入れた次の日。見つかりました!!ご希望に近い物が!!笑
こんなこともあるので、気長に待てる方は次回の石の仕入れでこんなのあったら欲しいです、というご要望をいただければ探すようにしているので、メッセージをお待ちしております。(*^_^*)
一見、シトリンの様にも見えますが、角度を変えて動かしてみるとチラチラと中に黄緑色の光が見えます。
こちらも一見、ペリドットの様に見えますが、角度を変えると黄色やオレンジがキラキラと見えます。
下の写真の2㎜の方が分かりやすいかも??↓
さて、見つかったスフェーンは2㎜、3㎜、4×6㎜の物。オーバル型の物だけ残り4石しかなく、しかもこの石をこの価格で買えるのは今回のロットだけだとか。
確かに、他のお店のスフェーンはびっくりするくらい高かったなぁ…。大きかったというのもあるのだけれど。
スフェーン自体が希少石の為数も少ないとか。
石の価格は結構変動します。去年まで安く買えたのに、今年は何でこんなに高いの!?って事も沢山あります。
いきなり人気が出たり、世界情勢が変わってその国から直接取引できなくなった、とか、産出量が減ってしまったとか、理由は色々。
お恥ずかしい事に、スフェーンについて私は全く無知に近かったのですが、そのお客様曰く“ダイヤモンドの輝きよりも強いと言われ、年々人気が上がって高騰中”なのだとか。
良質な物は光の分散率がダイヤモンドよりも高いので、太陽や白熱電球の下では眩い輝きが出るそうです。
写真ではあまり伝わらないのですが、黄色や黄緑のチラチラとした光(ファイア)が角度によって綺麗に見えます。
調べてみると、硬度が低く欠けやすいので職人泣かせの石らしい。恐る恐る石留をしました。笑
超音波洗浄も向かないという事なので、私の様に真鍮に18金メッキで土台を作った場合、メッキ直しの際は枠から作り直すことが必要です。
そして太陽光にさらすと退色してしまう性質もあるので冷暗所での保管がオススメなよう。うーん、何年たっても知らない事って沢山だなぁ。(^_^;)
ちなみに、スフェーンはチタンを含有していることからチタナイトと命名された鉱物で、その中でも宝石室の物をスフェーンといいます。
不純物として内包されているクロムや鉄、マンガンなどの物質が様々な色を発色させているのですが、宝石として扱われるもののほとんどはクロムが影響しているので黄緑色の発色をしています。
・・・うーん、化学式的な事は苦手なのでこの辺で(笑)
人生を変えてくれる石と言われパワーストーンとしても人気があるようです。
さて、今回はせっかくなのでという事でオーバル型の方の石で、ネックレスとリングの制作を承りました。
私が撮った写真よりも、お客様のくれた着画の方が緑色のファイアが綺麗に出ているのでそちらも載せたいと思います。
街灯の下で撮っていただいた物がこちらです。↓
見る明かりによってずいぶん違い雰囲気です。そういうところが石の魅力だったりしますね♡
お写真を載せたいのですがとメッセージを送ったところ、ご親切にスマホのカメラを拡大して倍率を調整して送ってくださいました!
写真では伝わらないのですが、『実際はオレンジ、グリーン、レッドのファイアが光の加減によって、万華鏡の様にキラキラと輝きます(^^)』とのお言葉をいただきました。
喜んでいただけて、本当に良かった♡
石は本当に出会いだなぁと思うので、直接石を自分の目で選んでオーダーできるイベントにお越しいただけたら幸いです。
12月15,16日に表参道で行われる【装苑アクセサリー蚤の市】では、数十種類の天然石の中からお好きな物を選んで制作できるオーダー出来ます。
お近くの方は是非お越しいただけたらと思います。(*^_^*)
装苑のイベントについては、11月10日ごろに詳しく詳細をUP予定です。
宜しくお願い致します。