4月の誕生石ダイヤモンドとキュービックジルコニアの違いとは?
違いを一言で言ってしまうと、ダイヤモンドは天然石でキュービックジルコニアは合成石です。
ダイヤモンドとは元素鉱物の一種で、成分は炭素(なんと鉛筆の芯と同じ!)、モース硬度は10で鉱物中で最も硬いものとされています。
そしてキュービックジルコニア。(以下CZ)こちらはよくダイヤモンドの代用品として使われています。ダイヤモンドによく似た合成石で硬度はサファイアに次ぐ8~8.5。ダイヤモンド同様に高い屈折率をもっているので宝飾用として昔から用いられているポピュラーな石です。
よくガラスと思っている方が多いのですが、ジルコニアはガラスではなく合成石です。混同されがちなスワロフスキーはガラスですので、硬度が全く違います。
スワロフスキーの様なガラスをジュエリーと同じような技法で留めようとすると、パキッと簡単に割れてしまいます。(^_^;)これに対してCZは硬度が8以上なので力加減を間違えなければまず割れる事はありません。
ガラスはアクセサリー用の本当に薄い爪でないと簡単に割れてしまうのです。
裏面にも大きな違いがあり、CZが透明でダイヤモンドと同じ見た目なのに対し、スワロは裏に銀色のフィルムが貼られています。
このフィルムが反射を補ってくれてキラキラ輝いて見えるのです✨なので試しに酸でフィルムを剥がしてみてみると、だいぶ濁って見えます。フィルムの存在恐るべし!
フィルムが貼られているガラスは通常全て接着剤によるのり留めです。なので彫金の技法を用いた商品にはCZを使用することが多いです。(たまに謎にスワロ使っているところもありますが)
あくまで個人的にですが、ダイヤモンド、CZ、スワロフスキー(ガラス)の順で良いランクだと思っています。なぜかCZよりスワロフスキーの方が良い物と思っている方も多いのですが。やはりネームバリュー??
実際良く手に取って見てみると分かるのですが、良いCZは見た目でダイヤとの区別は困難です。それくらいとてもよく似ています。
よく見分け方を教えてと言われるのですが、みんなどこでその見分け方を使う場があるのか…(・・?
だって、デパートで買ったら絶対本物だし(そこ疑ったらキリがない。笑)きっと保証書がついているはず。おばあちゃんから譲り受けた物とかそうゆう物かな?
大体のジュエリーには小さな刻印で地金の種類と石のカラット数が示されています。こんな風に。
ルーペで良ーくよーく見たら多分入っているので、一度見てみると面白いかもしれません。華奢なネックレスや細かい細工の物には刻印できるスペースがなかったりするのですが、リングの内側は刻印できる場所がある事が多いのでほとんどの物には見つけられると思います。
あれ?リングなのに内側に刻印ないよ?という方はもしかしたら思っているのと違う素材だったりするかもしれません。(^_^;)私も祖母に小さい頃貰った立て爪のリング(絶対本物だと思っていた)が、実は合金でCZだったりします(笑)
まぁ、究極言うと18kの刻印があったとしても海外のお土産物とか怪しい物だと金の含有率が違う…!みたいな事もあるので疑ったらきりがないのですが。とにかく信頼できる所から買うのが一番です。
その為の補償と言っては何ですが、信頼としてブランドがあるのだとも思います。
あとは息を吹きかけるという方法。長く曇っている方がCZです。これに関しては本物のダイヤがないと比較できないので見分ける方法とも言えないのかもしれませんが💦
ダイヤモンドは熱伝導率が高いので、曇らせようと思ってもすぐに晴れて元に戻ってしまいます。
また、ダイヤのテーブル面を下にして新聞などの紙や線を透かして見て、字が読めない方がダイヤモンドとも言われています。屈折率の高いダイヤは下の物が屈折してあまり良く見えないとか。また、比重も違うのでCZの方が重いです。
が、やはりこれも本物を持っていないと比較のしようがありません。
個人的にはカットも人の手で行っているし、ランクによってインクルージョン(内包物)やダイヤ自体の色味に差があるので、これらの方法で比較しても一概に本物とか偽物とかハッキリ言えないような気もするのですが…
もし本当に調べたいなら、やっぱりプロに直接鑑定してもらうのが一番ですね。機械を使って成分から調べるので間違いありませんし。(^_^;)笑
キュービックジルコニアは偽物か?
偽物というと何だか粗悪品の様に感じてしまいますが、二酸化ジルコニウムの結晶からできた合成石で、ダイヤモンドとよく似た見た目からダイヤの代用品として使われています。
見た目も強度も装飾品として使うにはとても優秀で、ガラスよりは手間暇かけて作られていると思うんだけどな…(´・ω・`)
まぁ、本物のダイヤモンドの素晴らしさを知ってしまうと、やっぱり全然違うわ…✨となってしまうかもしれませんが、私は大丈夫みたい。(笑)
ダイヤモンドもCZも、双方に良さがあると思います。😊
CZはダイヤの代用品、偽物と思っている方も多いですが、私はCZが好きです。
理由は、装飾品の材料としてとても優れているから。先ほど触れた硬度に関してもですが、とにかく見た目が美しい。(同じCZでもランクがあったり仕入れ先によって白く濁った物もあるのでご注意を!)
例えばダイヤとCZ、同じ2.5㎜の物を比較してみるとほとんどの方が見分けがつきません。なのに、値段は全く違います。当たり前ですがCZの方がとってもお手頃。
オーダーをいただいた際にダイヤが良い!!という方がいらっしゃるのですが、予算によってはCZを強くお勧めします。
例えば予算は3万円だけど、どうしても3mmの大きさが良い!という場合、物凄く汚い濁った輝きのない…物になります。(^_^;)
だったら1万円の予算でCZを使用してキラッキラの綺麗な物を作りたいなというのが私の希望です。
汚くてもいいから、地球の生み出した神秘的な鉱物ダイヤモンドが良い!という方なら良いのですが。
つまりは買う人の用途というか希望なのです。
ダイヤモンドの資産としての価値をここで言うつもりはありません。石屋さんではないので、石についてプロ中のプロ!とは言えないので。
ただ、身を飾る物を作っている者として言うのであれば天然石で100万円でも、ガラスで100万円でも、買う人が気に入って納得しているのであればいいと思っています。
金だから値段が上がる、資産価値がある、という考え方は私はあまりしません。だって、別に溶かしてお金に変えるためにジュエリーを持ちたいわけではないのですから。
身を飾ってキラキラ、ウキウキしたい為の道具です。
確かに私は18金やプラチナなど上質で高度な技術を用いた物も大好きです。でもそれは値段や資産価値があるからではなく、変色せずに錆などの腐敗もなく後世に受け継いでいけるものだから好きなのです。
ジュエリーが好きな方は色々な考え方や知識があるので、あまり私から進んで自分の考え方や商品の説明をしないほうがいいのかなとも思うのですが、今好きになってきたところで知識はあまりないです。という人にはきちんと説明したいなと日頃から思っています。
地金やメッキについても、合成石や天然石の良さについても。
説明を丁寧にして知ってもらう事で、もっとジュエリーやアクセサリーが楽しくなるし、納得した上でお買い上げいただける事は大切だからです。(*^_^*)
4Cって何?
良く耳にするダイヤの4C。これは、
①カラット(重量)…大きさ(直径)と思われがちですが、実は重さなのです。なので3㎜のダイヤって何カラット?と聞かれても分かりません。
まぁ、大体ならわかるのですが、オーバーな話をすると直径が2㎜で凄く高さのある石だったり、直径が4㎜で高さがない薄い石だったりしたら同じ重さ(カラット)でも見た目が違いますので。
②カラー(色)…無色をDカラーとし、EFG…とアルファベット順に黄色味を増していく基準となります。他にもピンク、ブルー、グリーン、レッドなどがあり、これらはとても希少価値があります。
③カット…様々なカットの形状があり、職人さんたちがそれぞれの原石を見極めて一番良いカットを施します。現在では機械の技術も発達し様々な種類のカットがあります。
基準が定められているのはブリリアントカットというカットの種類だけで、最上級のExcellent(エクセレント)からVery Good(ベリーグッド)、Good(グッド)、Fair(フェアー)、Poor(プアー)の5段階です。と言っても、Poorの物は殆ど流通しないと思うのですが。
④クラリティー(透明度)…内包物(インクルージョン)と外部の傷を記号で表します。傷の場所や種類が品質判定に大きく影響するのでとっても大切。
グレードは大まかに言うと6段階、細かく言うと11段階に分かれています。
・FL(フローレス)…内部、外部共に欠点が発見できない。
・IF(インターナリーフローレス)…内部に欠点が発見できない。
・VVS1、VVS2(ベリーベリースライトリー)…10倍拡大で発見困難な内包物がある。
・VS1、VS2(ベリースライトリー)…10倍拡大で発見がやや困難な内包物がある。
・SI1、SI2(スライトリーインクルーディット)…10倍拡大で発見が容易だが肉眼では困難な内包物がある。
・I1、I2、I3(インクルーディット)…肉眼で容易に発見できる内包物がある。
ふぅ…何だか長々とした説明になってしまいました。(・_・;)
個人的に婚約指輪で貰うならVS1以上の物がいいかなと思う程度の基準。まぁ、私は貰えればオモチャでも鉛筆でも嬉しいですが(笑)
それ以下のランクになると物によってはキュービックジルコニアの方が綺麗な場合もあるようです。宝石って難しい…。
結局は自己満足というか気持ちというか…(;^ω^)物の価値、特に宝石の価値は一概に言えないので本当に難しいです。
こんな事もあるんだな~くらいの軽い感じで見ていただけたら幸いです☆