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ストール。

少し前の話になってしまうのですが、約12年前に出会った、憧れの女性に偶然再会しました。

イベントで新宿の街頭出展の時。

10年ほど前に当時使っていた携帯電話が壊れて連絡先が分からなくなってしまったのと、SNSをやっていなかったので連絡が取れなくなりもう二度と会う事はないのだろうなと思っていました。

アクセサリーを見る女性たちの中に、彼女はいました。

この私が顔を覚えていて、なおかつ気が付くなんて奇跡に等しいため、とても運命的なご縁を感じてしまいます。

連絡先を交換し後日改めて会う事に。

【↑久しぶりに会ったというのに、色々あってこんなにガッツリしたランチに(笑)】

彼女はウェブデザイナーさんで、まだ学生だった私には『渋谷の大手企業で働くデザイナー』という、輝かしい人でした。

今その会社は更に大きくなっていて、誰もが知っているような有名な会社です。

しかも、朗らかで社交的、人の悪口を絶対に言わないという人間性にも惹かれました。

そして彼女の親友でもあるもう一人の女性は、ある有名ブランドのパタンナーさんでした。

このパタンナーさんに、私はとても憧れていて、いつかこんな女性になりたい。と思っていました。

 

19歳だった私は、あの頃どれだけ幼く見えていたのだろう?

でも、根本的なところは変わっていないから、きっと今でも彼女達の目にはまだまだ“子供”に見えるのかもしれない。

 

激しい人見知り、というか『失敗してはいけない緊張』が常に纏わり付いていた20代前半。

人間関係を築く事が何よりも苦手でした。まぁ、今もなのですが。

なるべく人と話したくない、関わりたくない。一人でいたい。寝ていたい。が口癖。笑

そんな私は、毎週末にパーティーがあり、平日は色んな人から飲み会に誘われ、常に誰かに『おいでよ!』と言われている彼女たちが、本当に眩しかった。

しかもその辺のだらしないパーティーガールとは違い、賢く、健全で、誇れる仕事や誠実な恋人もいてリア充のお手本のようでした。

頑張っても自分には絶対成り得ない存在の象徴が、彼女たちでした。

***

特にこのパタンナーの女性は、とてもチャーミングなのにクール。

え!?なにそのギャップ!!冷たくないですか!?と思ったシーンが多々あります。笑

そして本当に、『観察力に優れ空気を読む事に長けている』人なのです。

一言で言えば、『ちょー大人』

地雷は絶対に踏まない、楽しい話しかしない、万が一、会話中に気まずい雰囲気に1㎜でもなりそうになったらすぐに話を別の良い方向へ展開できる。

だからみんな居心地がいいので彼女の周りに集まるのでしょう。

【↑この美しいワンちゃんの横にかかっているのが例の憧れのストール。全然良さが伝わらないけれど。笑】

そんな彼女が10年以上前に身に着けていたストールを、私は真似して同じく10年くらい前に買いました。

ある春の日に、薄いベージュに和紙の様なテクスチャーのクシュクシュしたボリューミーなストールを巻いてきた彼女。

『それ可愛いですね!』

『そうなのー!かわいいでしょ。最近買ったのー』

なんにでも合わせやすいシンプルな色の中に、テクスチャーやギャザーの縫い方の個性がほんの少しだけ光るような素敵なストールでした。

どこで買ったんですか?の一言が何故か恥ずかしくて聞けずに。

だって、お店を聞いたところで自分が入れるようなところの物ではない気がして。

シンプルなのに上品で、上質。アパレル関係者ならではのオシャレ感が半端ない。

身に着けている物がどれもPRADAやイヴサンローランに見えた。

19歳の私はとってもシャイで、更に身の程を知っているような今にはない謙虚さがありました。笑

その日から私は色々なお店でストールを見ては似たような物を探す日を過ごしました。

数か月たってやっと気にいるような似た物を買い。笑

そのストールを10年間大切に使っていました。

【↑ちなみにこのストールです。クシュクシュ感がちょっとなくなっている。笑】

少しほつれたところもあるけれど、丁寧に着て、慎重に洗い、大切にしました。

私が買ったそのストールは、たった2,000円でした。

それでも、それ以上に気に入るデザインのストールにこの10年間出会いませんでした。

大人になり経済力も格段に上がった今なら、どんなブランドのものでも買えるでしょう。

それでも。

私はそのデザインが好きで、大切にしたくって、一緒に過ごしたいお気にいりの1本だったのです。

【↑思い出の渋谷で3人でお茶したカフェのくまさん】

そのストールを、10数年ぶりに彼女に会う日に巻いて行きました。

独りで勝手にドキドキしながら。笑

勿論、彼女はこんな話を全く知らない。

なのに。

会ったその日、彼女は私の憧れた“あのストール”を巻いていたのです!!

会った瞬間に、私はあの時のあのストールだと分かりました。

「それ!!!10年くらい前に着けてたやつですよね!?私が今日着けてるやつ、当時○○さんに憧れて似たやつ買ったんです!!」

と、興奮する私に全然食いつかずに「ん~そだね~。かなり前のやつだね。よく覚えているね。」

と、お散歩中のワンちゃんから目を離すことなくこれまたクールにふるまった彼女は、やっぱり私の永遠の憧れのお姉様なのだろう。

安くても高くても、気に入った物を大切に丁寧に扱う。

物が溢れているこの日本で、しかもお金持ちである彼女が物を大切に扱えるという素敵さや感動を、私はうまく皆に伝えられない。

上品でユーモアもあり、時に驚くほど冷たく、優しさと強さを持った女性。

私が若い時に憧れた彼女は何も変わっておらず今も健在で。

何だかとても、とても嬉しかった。

ルビーの女・キョウコ

ルビーの男・マサト

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