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トリプレットオパールの1点物リングのご紹介です。

新作のリング、トリプレットオパールのリングについて書こうと思います。繊細だけれど華やかなレースをイメージして制作しました。

裏面まで細かいデザインが続いていますので、自分にしか見えない指の内側までお楽しみいただけると思います。

少し前に行った青森県立美術館で見た、メディチ家の肖像画を思わせるような鮮やかで深い青色の石だったので、枠もとびっきりゴージャスにしたいなと思ってボリュームのあるリングに仕上げました。

トリプレットオパールってなに?と良く聞かれます。今日はそんなトリプレットオパールについてのお話。

トリプレットオパールとは薄いオパールをプラスチックで挟み込む加工を施してある石の事です。昔はオニキスを土台にし上からカボションカットの水晶をのせたりしていたようですが、今はプラスチックがほとんどだとか。

『トリプレットオパールとは』で検索すると、『とても宝石とは言えない!』『偽物だ!』というような酷評をされている方が多かったりします。

確かに半分以上プラスチックですし、天然石と比べると硬度も少し劣ります。接着剤を使用しているので水に濡れたり、経年劣化によっては剥がれてきたりもします。

でも、私はこの石が好きです。(^_^;)

その薄さからは想像も出来ないようなキラキラと鮮やかな色の物も多くあり、横から見ると透明な部分がウルウルしていて、まるで葉っぱの上に乗っている雫の様に見えるのです。

子供の頃、雨あがりの日に葉の上に乗る水滴を見ては、上から見ると緑なのに横から見ると透明だ!と不思議な感覚にワクワクしていたのを思い出します。

この何とも言えない透明のドームがのっているような感じが個人的には好きです。

そもそも、装飾品ですので見た目の第一印象が大切だったりします。

色味の好みがあるので加工してあっても、見た目が美しい方がいい人もいます。ルビーやサファイアなどは国内に流通している90%以上が加熱処理されて色が鮮やかになっていますし、エメラルドは含侵処理、ダイヤモンドは放射線処理されたりしています。

デパートに行ってそういったことを詳しく説明できる店員さんはもしかしたらあまりいないのかもしれませんが…。

以前、新宿の伊勢丹のジュエリーショップで店員さんに『この石は覆輪留めですか?』と聞いたところ分からない方もいらっしゃったり…(その後自分でよーく見たらのり留めだったのですが。)

そして何より、地金をシルバーや真鍮で18金メッキ加工の物にオパールを留めてしまうとメッキ直しが出来ません。

なので、メッキの商品に天然のオパールを付けること自体がちょっと自分的には贅沢というか…。天然のオパールを金色の枠で欲しいのであれば地金は18金で作りたいというのが本音だったりします。

しかしそこは値段との兼ね合いだったり、買う人の価値観だったり様々です。

結局は、買う人と売る人の信頼関係だと思います。トリプレットオパールをとても高価で珍しい代物です!と宣伝している人から買えば『騙された!』みたいな印象になるでしょうし、きちんとこういう物ですよと説明してくれている人から買えば納得出来るのです。

私も石屋さんでは知らない石や気になる石があった時には出来るだけ細かく説明を聞くようにしています。とはいっても、石屋さんも長年やっているけれど石の価値を説明するのは難しいと言います。

誰かにとってはクズ石でも、誰かにとっては個性的で魅力的な石になったりするからです。石の場合、採掘量の希少価値や大きさ、カットの良さ、インクルージョンなどを総合して価格が変わります。

私は個人で直接お客様と繋がれるので、何か質問されたら出来る限り分かりやすいご説明をしたいと思っていますし、少々長文になってしまっても納得いくまでお付き合いさせていただきたいなと思っています。

大手のブランドであれば細かく商品説明をしなくても、その名前が『信頼』という安心感につながります。そのネームバリューが私にはない分、より近い存在でお客様に自分の作っている物の説明をしたいのです。

そう思っても、中には長々と説明されてうざいというご意見もあったりします。…色々難しいですね(^_^;)

トリプレットオパールの説明からだいぶそれてきてしまいましたが💦

そもそもアクセサリーとジュエリーの中間のような商品を目指していたので、こういった商品があっても良いかなぁと思っています。よく考えたら、シーグラスシリーズもまさにそんな感じだなぁ。

私にとっては漂流してきた宝石のような存在だけど、姉と弟は『何それ⁉ゴミじゃん!』と言っていて衝撃を受けたっけ(笑)

何か分からない事や知りたい事がある方はどうぞお気軽にメッセージを下さいね♪こちらのブログにはシステムの関係でコメントを控えていただいているのですが、インスタグラム(baroque_bright)やTwitter(@BaroqueBright)からダイレクトメッセージを送っていただければ直接お答えいたします。

ジュエリー、宝石、アクセサリー…色々な分類がありますが、自分の好きな物を好きなように楽しんでいただけたら嬉しいなと思います。

新宿高島屋での出会い

Creemaのメルマガに掲載していただきました。

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