5月の誕生石、エメラルド。鮮やかなグリーンが美しい世界の4大宝石とも言われています。
エメラルドと聞くと、クレオパトラを連想してしまうのは私だけ??
中世では、エメラルドに未来を予言する力があるとされ、女性の貞節を守り夫の愛を保つとされていたそうです。
うーん、何だか身に着けたくなってしまうお言葉ですね(笑)
エメラルドリング http://www.creema.jp/exhibits/show/id/1522872
天然の物では内部に無数の傷があるのが特徴です。実はエメラルドには傷がない物はほとんどありません。
そのため、傷があることが天然の証明ともいえます。
傷がほとんどなく色が明るく濃いものが最上級とされていますが、そういったものは、物凄く…物凄く高いんです(笑)
エメラルドは天然には良質の石がほとんどないため、かなりの傷物も宝石として流通させることが一般に認められています。
その場合オイルや樹脂に浸すなど化学的処理を施して傷を隠したり、石の耐久度を高めたりします。
あまりに鮮やかで、傷もないのに安い!!というものは実は良く見ると小さくエメラルド色(CZ)なんて表記だったり…(笑)
とにかく天然の物は非常にもろく、指輪の台に取り付けるだけで割れることさえあり、職人泣かせの石です(+_+)
モース硬度ではかなり硬い石なのですが、内部に多数の傷を抱えている結晶の性質上、衝撃に極端に弱いのです。
ちなみに、ダイヤモンドは一番固いから割れない!!とお思いの方。
私もこの仕事に就くまでそう思っていました。が!!
割れるんですよ、ダイヤモンド!!(笑)
地球上の鉱物の中で最も固いダイヤモンド。しかし、その硬さとは「ひっかいた時」の硬さで、「叩いて壊れるか」ではないのです。
モース硬度が最高のダイヤモンドであっても一定方向の衝撃には弱いのです。
うーん、石って面白いですね。
このキラキラで心を癒してくれる小さな石達を、大切に愛でていきたいなと思う今日この頃なのでした。