先日、東京丸の内にある三菱第一号館美術館にレオナルド×ミケランジェロ展を見に行ってきました。
東京駅の丸の内駅舎はいつ見ても美しいなぁとうっとりしてしまいます。南北ドームも何度も見ているのに、行くといつも写真を撮ってしまいます。
この日はお天気も良くとっても過ごしやすい気候でした!夏に買ったのにあまり着る機会がなかったサマーニットをやっと着れて嬉しい♡一見するとデニムっぽいのですが普通にニット素材。
この色あせ感と網目がすっごくお気に入りなのです。あと、丈がちょっと長くて下の部分がヨレっとしている感じとか。なんか一見カジュアルなのに凝ってるみたいな。
こんなに大絶賛しているニットですが実は凄く安かったという…(笑)ヴィンテージ感のあるバックとこれまた歩きやすくてお気に入りの秋靴を履いて行きました。この靴だとどこまででも歩けます♡
この日は自分で作ったクロスのネックレスを着けて。手元はじゃらじゃら沢山のリング。写真撮りたかっただけでコーディネートはほぼ無視!!(笑)
せっかくなので丸ビルでお昼を食べる事に。久しぶりにお寿司を食べてウキウキ♡実は甘いものと同じくらいお寿司が大好きなのです!!
お腹を満たしていざ美術館へ。混雑していたので15~20分待ちの行列を並びました(^_^;)
15世紀のイタリアを代表する偉大な芸術家の2人。歴史をそれほどよく知らない私は、レオナルドダヴィンチの方がかなり昔の人だと思っていましたが、実はミケランジェロより23歳年上で大きなくくりで言えば同じ時代を生きた人でした。
レオナルドは画家でしたが建築や化学、解剖学の分野にまで関心を広げ『万能人』と呼ばれてきました。
ミケランジェロは10代から神のごときと呼ばれた世紀の天才彫刻家です。
だいぶ年の離れた2人でしたが、フィレンツェのヴェッキオ宮廷の壁画における競作や考え方の対立から互いを強く意識していたよう。『宿命のライバル』と言われた2人なのです。
美術館の紹介ページがかなり分かりやすく綺麗なのでリンクを貼っておきますね。→☆
私が説明するよりも分かりやすく正確だと思うので、あまりここでは説明しない事にします。だって、難しいんだもの(笑)
そんな2人が最も大切にしていたことが素描です。(全然関係ないのですが、私はソビョウと読めませんでした…毎回こういう資料とか読んで漢字の読みや意味を調べるところから始めないといけないという…笑)
素描とは、単色で書かれた線画で試作的描画をさします。ささっと描いただデッサンのような物です。
左がダヴィンチ、右がミケランジェロの描いた素描です。(美術館はどこも基本的に撮影NGなのでのせれる写真が全然ない…💦)
2人はこれが上手に出来る事が一番大切と説いています。顔でも手でも、どこか一部だけでも完璧にかけるのであればどんな物でも描く事が出来るはずだとか。
うーん、心強いお言葉だけれど難しそう。私は人の顔を描くのは好きですが体や手を描くのは大の苦手。いつも漫画っぽく描いてごまかしてしまいます(笑)
でもこの言葉を信じて少し書く練習をしてみようかなと思いました。最近パソコンで図面を起こしたりデザイン画なしでいきなり制作に入ってしまったりするので、これから始めようとしている対人式のオーダーの為にも絵の練習をしなくては…。
この展示では顔貌、建築・馬、人体表現、レダと白鳥、手稿、簡書・詩歌、肖像、絵画と彫刻の比較などテーマに沿って2人の物を見比べてみよう!というような物でした。
それぞれ素敵でしたが、不思議な事に私が良いなと思うのは全部レオナルドの方の絵でした。好みがハッキリしているのかな、私…。
今回の展示は、何だか吸い込まれるような感覚がありました。なんていうか、天才的な芸術家が描いた完成品ではないものを見ている、という不思議な感覚。本来見る事の出来ないはずのもの、みたいな。
自分が企業で働いているデザイナーだった頃、ラフデザインは殆ど捨てていました。お客様に見せたりプレゼンする時はラフ画と言いながらもかなり完成度の高い絵型を見せます。
レイアウトもきちんとして見やすいように。それはデザイナーではない人が見てもなるべく商品を想像出来るようにする為です。
でもこの素描は人に見せるというより自分が理解するために描いている。自分にしか分からない感覚や頭の中に見えている構造を自分なりの描き方で描く。そんな素描を見る事で、何だか2人の天才の頭の中を覗いたような、見れないものがほんの少しだけ見えたような気がしたのです。
文章が下手なので、あまり上手く伝えられないのですが…。
そして一緒に行った友人が一言『しょうもない感想なんだけどさ、絵が上手い人も、試し書きみたいのってするんだね。私自分が描けないだけで、描ける人はいきなりささーって描くのかと思ってた。』
!!!( ゚Д゚)確かに。言われるまでそんなこと考えもしませんでした(笑)偉人なのに何だか親近感がわいていたのはそこだったのかなと、1人で考えてしまいました。
帰りにオシャレ感満載な道をお散歩しながらお喋り。こうゆう道って、本当に歩いているだけで楽しいから不思議です。このキッチンカーとパラソルの感じとか何だか外国っぽくて好き。
最近気になるカッコイイ男の子の話や美容方法などガールズトークをたっぷり楽しみ(笑)薄い夕日を一緒に見て帰りました。
独りで行くのもいいけれど、友人と一緒に行くのもやっぱり楽しいです(*^_^*)
月に1度はこういった美術館や気になる展示を見に行きたいなと改めて思うのでした。