先日の休暇に青森県立美術館に行って来ました。以前から気にはなっていたのですが、海ばっかり行ってしまっていてなかなか訪れる事が出来なかった場所です。
下北沢で買った鳥かご柄の古着のワンピースでお出かけ♡美術館って、ちょっと変わった服を着て行く位が素敵という勝手なルールでオシャレを楽しんでいます(笑)
ずっと見てみたかったあおもり犬の像。実物は本当に大きくて、感動。大きさもそうなのですが、この像が置いてある場所というか、空間というか、そんなところがさらに魅力を引き出しているように思いました。
この場所まで行くのに、細くて狭いうえに壁が凄く高いまるで谷底のような道を歩きます。かと思えば屋上のような何もない高い空間もあったり。階段をいくつも上がって下がって、そんな空間をウロウロして。
最後の最後に細ーい道を進むと、いきなり開けた空間があってそこにこの巨大な青森犬が!!
上手く説明できないのですが…。今更もっと写真とか動画とか取っておけばよかったと後悔(´;ω;`)
私の持つ青森のイメージとはちょっと違う、スタイリッシュで洗練されたとってもオシャレな美術館でした。
そして何より、敷地が広い。目の前の公園は本当にめっっっっちゃ広い!近くに何も建物がないので、見渡すともう山が見える!快晴の空に青々とした芝生、なんだかとっても清々しかったです。
近くに有名な三内丸山遺跡があるらしかったのですが、前日からの疲れで体力の限界が来ていたので諦めました。残念。
9月まで遥かなるルネサンス展もやっていたので見てきました。16世紀後半のイタリアを訪れた天正遣欧少年使節の足跡をたどりつつ、イタリア・ルネサンスの芸術にスポットを当てています。
別に私を写さなくても良かったのですが、人間と比較したこのポスターの巨大さをどうしても伝えたかったので…(笑)
左が6歳でこの世を去ったメディチ家のプリンセス、左が『あの美魔女と踊ったのは、この少年』というキャッチコピーをつけられた伊東マンショです。(美術館のポスターにこの文句があったのですが、読んでちょっとドキッとした&興味が湧いたからいいな~と感心しました。)
難しいので私もざっくりとしか分からないのですが(←ダメ人間)、大まかに言うと1582年に(安土桃山時代)ヨーロッパの事をもっと知るべきだと日本から4人の少年を送り出しました。
特に伊東マンショという少年にこの展示はスポットが当てられていました。
江戸時代よりも前の話なのかぁ…と思うと、この少年たちって本当に勇気があるなと思いました。しかも当時は船に乗ってイタリアまで行くのに片道3年…
3年って!!!この子達まだ13歳なのに、もう家族とか恋しくて死んじゃうっ!(笑)
13歳でマカオに到着、14歳でインド、15歳でポルトガル、16歳でイタリアへ到着。21歳の時に長崎へ帰ります。
ローマにわたり教皇に謁見するという大きな目的とともにヴェネツィアやミラノなどヨーロッパの社会やキリスト教の素晴らしさを学び長崎へ帰国しました。
日本に帰国したのは出発から8年半後だったので、豊臣秀吉によってキリスト教が禁止されてしまっていました。キリスト教を普及したいからヨーロッパで勉強してきたのに可哀想すぎる…( ;∀;)
そんなこんなで4人を取り巻く環境は幸福とはいいがたいものになっていましたが、彼らがこの時代に勇敢にも海を渡ったことで、グローバル化が進む現代において異文化間の相互理解に大きな影響を与えてくれたのでした。
というような展示だったかな?
個人的には伊東マンショがトスカーナ大公国の大公妃にダンスに誘われた時、ダンスが出来なかったのに、とても緊張しながら一生懸命それっぽく踊ったというのがすごく好きなエピソードです。
こんなに頭も良くて度胸もある人なのに、そこは少年っぽいんだなぁとほっこりしました。
もっと歴史を知っていたら、見る絵も違う面白さがあって楽しいのだろうなぁと思うのですが、私にはまだちょっと無理みたい(笑)
美術館の楽しみ方に正解なんてありませんよと良く言われるけれど、やっぱりなんていうか基本的な楽しみ方を身に着けたい!と思うのです。
まぁ私の場合、絵や美術品を見た後に興味が沸いて、家に帰ってから色々調べるパターンが多いのですが。(^_^;)
インターネットや今ある当たり前の便利な物がない時代、それでも人は色んな国と交流して、色んな文化を知って、絵を描いたり装飾品を作っていたんだと思うと『ロマンだなぁ~!!』と思ってしまう今日この頃。
美術館の中心にはアレコホールと呼ばれる縦横21メートル高さ19メートルの四層吹き抜けの大空間が設けられています。
そこには20世紀を代表する画家のマルク・シャガールによるバレエ【アレコ】の背景画が展示されています。
写真NGだったのでパンフレットの写真を撮って載せますね。
写真では伝わりにくいのですが、これも物凄く大きいのです!
このアレコホールはコンサートや演劇、ダンスの公演にも活用されていると書いてあったのですが、青森でそんな贅沢な事をやってるの!?いつ!?と一人で次回の日程をいそいそと調べました。
外観の写真をあまり撮っていませんが、冬になると雪が積もって一面真っ白になるので美術館の白くてスタイリッシュな建物と一体化するように見えてまた綺麗なんだとか。
遺跡も含め、時間がある時にまたゆっくりと見てみたいなと思う美術館でした。
ポストカードやメモ帳など素敵なお土産も買ったのでした☆